ADHDの多動/注意集中困難/衝動性と薬物療法

1ADHDの多動/注意集中困難/衝動性と関係する、薬物療法と環境と対応で思うことと、環境や対応によって、問題行動や衝動性が変化することなど...

(リタリンが処方されていた当時の薬物療法の話です)

( ▼コンサータに関しては、こちらのページでのお話がご参考になります
 http://www.ashappy.net/adhd/adhdldpdd/adhdldpdd-con.html )

・・・薬の効果は、人により様々ですので、自分の子どもを通しての、"リタリン"というお薬についての理解です。あしからず・・・


ADHDの多動・注意集中困難(不注意)を抑えるのに特に効果がある薬物療法としてリタリンがありますが、衝動性などについては、その子どもに合った適切な対応がないと問題行動はなかなかよくならない場合がある、と聞きます。うちはまさにそうでしたので、納得する話しでした。

ADHDの多動・注意集中困難があると、学校で45分ほどの授業が何回も繰り返されることは、本人にとって苦痛でしかないものであり、授業中騒いでみたくなったり、動きだしたくてしょうがなかったり、また無理して我慢すれば、今度はイライラしてくるのが、ADHDの子に多いですよね。(ADDであれば、集中困難で、授業中ボーッとしていたり、頭の中で、自分の好きなことをだけを考えたりしていて、そういう意味で話しを聞いていなかったり・・・。)

45分ほどの何度も繰り返される授業に対しての、動きたくなることへの我慢しなければいけない苦痛やイライラ、集中できない気持ちなどが、リタリン服用で和らぐと、イライラや苦痛からくる、衝動性も減るというのもあると思いますし、注意力散漫で、視覚優位で目に付く事を転々とやりたくなるとか、聴覚優位で人の話している間に、いきなり会話に割り込んでしまうとか、そういった不注意からくるような衝動性に関しては、リタリンは効果あると思うのですが、

息子の場合の衝動性は・・・と言うと、自分の考え方を主張しすぎたり、気持ちの気り変えがうまくいかず、カッとなって、先生に反抗したり、友達に文句言ったりというのがあったのですね。自分の考え方を主張しすぎたり、気持ちの気り変えがうまくいかない部分については、


2自分の考え方や思いや感情を主張してしまう衝動性などは、多動・注意集中困難の世界では、それらを抑えることを、経験として学びづらかったのがあるのではないかというのは、もちろんあると思うのですが、他の要因としては・・

人の話しを聞く、聞き取りも苦手なLDや、感覚統合もうまくいっていなかったので、自分以外の周りの状況を取り込むのが、非常にうまくいかない(こういったところは、自閉傾向のお子さんや、アスペルガーのお子さんに近いかもしれません)。ADHDだけでない他の要因があったので、衝動性までは、すぐに効果が出ませんでした。。

なので、アルファの衝動性に関しては、いくつかのアルファなりの要因を考えた上で、本人がこれらの衝動性を抑えることを、経験として学べるように、アルファにあったやり方で、教えていかなければいけないといった感じだったのです。

(リタリンだけでは、問題行動がなかなかよくならない場合、他のお薬と併用する場合も多いようです。薬を併用しても、すぐにはよくならない場合もあります。薬だけでなく、理解、対応、配慮も充分考慮に入れ、薬を使われる方が多いです。)


3LDを重複しているので、LDの部分には薬が効かないので、LDの部分にも配慮した指導や関わりが必要ですし・・。ADHDの環境としては、明確・わかりやすい枠組みを作ってあげることも大事ですし、自尊心を低下させるような環境や関係を作らないようにすることなどもあります。 。

リタリン等の薬を服用して、多動がおさまったとしても、「その子供に合った適切な対応がないと問題行動や衝動性は、なかなかよくならない場合がある」、というのは、ADHD以外に自閉的、アスペルガー的な傾向や、社会性の中から学んでない心の発達の未熟などを、抱えている子どもも、たくさんいると言うことなんですよね。

精神的なこと(自尊心の低下など)が原因で、衝動性がおさまらない
というのもよく聞きます。ADHDを持っている子ども(大人も含め)、ADHDと同時にLDを持っている子供もたくさんいます。なので、ADHDだけではなく、LDとしても、生きにくいものを持って過ごしている部分があるので、うまくいかないことが多く、自尊心が余計に低下しやすいというのがあったりします。。

ADHDの講演会のお話しの中で、問題行動がひどく手がつけられない子がいて、その子の対応としてまず、学校中の先生達に必ずその子を見かけたら、好ましいなんかしらの言葉がけ(あいさつだけでもよい)をしてくれるように・・・と指導したら、1ヶ月で問題行動が減ったそうなんですね。。今まで、否定されるばかりの環境にいたので、自分を肯定してもらえることが少なかったのですよね。。


5衝動性がおさまっても、集団活動の場でなかなか皆と楽しもうとしなかったりするとも聞きます。今までの経験でうまく関われなかったことを、気にしていたり、また皆の中にうまく入っていく方法を、経験として身についていなかったりなどがあるので、薬で多動などが落ち着いても、

うまく出来ないという精神的な思いや、社会性の未熟さで、集団活動に参加しようとしない時は、学校の理解や指導の中で、皆の中に入れるように少しずつ、本人にあった声かけや対応をしてもらったりすると、良いんですよね。。(ここまで、配慮してもらうのは、とても大変なことですが、やってくださっている先生方には、本当に感謝いたします)

薬により、問題行動が一見減ったように見えても、自分はダメな人間だという自尊心が低下してしまうと、マイナス感情からくる衝動性や問題行動が、新たに出てきてしまい、なかなか良くならないということがあるのです。

叱責ばかりはいけないと言うのは、もちろんですが、ADHDの子は不器用なので皆の前で上手くできない、失敗ばかりしてる経験を積むだけでも、自尊心がどんどん低下してしまいます。

なるべく皆の前で、子供が失敗をしてしまわないように、配慮してあげることも大切だと言われています。

学校の指導では、怒らなければ良いという考えばかり強く残っていて、皆の前で上手くできない本人の気持ちまで、気にとめてくれる先生は、なかなか少ない気が致します。 。。

少しでも、みんなの前で本人の自尊心が高まるようなことを、うまく仕向けてくださることを続けて下されば、子ども自身の自尊心が、徐々に高まり、自信がでて学校生活に対して、前向きな気持ちになれると言われています。


4薬の量・副作用??我が家の場合
息子は、小学校からリタリンを服用はじめました。幼児期の段階で、ADHD-多動がある、というのは、知っていましたが、幼稚園の頃は、リタリンを使いませんでした。

多動児だからこそ、せめて、幼稚園くらいは、体を動かす遊びがたくさん出来る、自由保育の園にして、薬で、多動を落ち着かせるのではなく、体をたくさん動かして、感覚統合の発達を促してあげたかったからなのです。

感覚統合からみた多動児の理解の仕方があります。お子さん、それぞれだと思いますが、息子に関しては、感覚統合の考え方が、私にとっては、とても理解できる理論でもあったのです。。

親しいお母さんには、幼稚園の発表会・運動会くらいは、飲ませているという方もいます。私も、発表会・運動会など、行事の苦手な子どもに、無理して辛い体験をさせるくらいなら、そういった時くらいなら、薬服用しても良いのでは・・とも思っています。


5小学校からリタリンを服用となったとき、最初は、5mgからスタートしました。錠剤を粉にしてもらい、1mgずつ、様子を見ました。
11mg以上だと、吐き気がする、頭が痛いと言うので、量は、10mg以下から7.5gくらいを目安にしました。

粉は、適量を量って処方してもらえるのですが、息子は、「粉は、苦いから嫌だ」というので、錠剤(1錠=10mg)を、錠剤カッターで、4/3(約7.5mgの量くらいに切り、服用していました。

また、お昼には薬の効果が切れるので、朝に、7.5mg飲んだ後は、今度は、お昼の時間、給食を食べる前後に、5mg服用していました。この5mgも、錠剤カッターで1/2にカットした量です。

1日の中で、2度目の服用の際には、少し量を減らしても、効果があるというので、様子を見たところ、確かに減らしても、効果があったようなので、お昼に服用する量は、5mgとなりました。
1/2(約5mg)にカットした錠剤を、小さなチャック付き部品袋のような袋に入れ(100均一のお店で売っています)、学校の保健室の先生に、管理をしてもらっていました。

薬の飲み忘れがあるので、担任の先生、保健室の先生には、薬の服用と管理についてまで、理解して頂き、そういった面でも、本当にお世話になりました。


6副作用については、11mg以上だと、吐き気がする、頭が痛いとなりますが、7.5mgでも、給食が食べれない、というのがありました。
牛乳は、かろうじで、ちゃんと飲むそうなんですが・・

もともと少食で、強い偏食があるのですが、リタリン服用で、ますます給食が食べれなくなるようなんです。なので、朝、食べさせる、そして、学校から帰宅後は、「お腹空いた!!」と、なるので、学校から帰宅後に、たくさん食べさせました。

また、もともと少食な上に、リタリン服用で、食べれなくなると、お腹が空きすぎて、胃が痛くなるようなこともありました。そういった時は、「強力わかもと」などの、毎日飲んでも大丈夫な、作用の穏やかな胃薬を飲んだりもしました。

年齢が上がるにつれ、4年生くらいから、徐々に給食も少しずつ食べれるようになりました。後から思ったのは、リタリンを服用すると、偏食傾向が更に強まるような印象がありました。

偏食は、年齢と共に、食べれるものが、徐々に増えてきたりするので、リタリンを、辞めた6年生の頃には、給食も、かなり食べれるようになってきました。大好きなものが、給食に出た時には、何度もおかわりしたがるくらい、食欲も、随分と出てきました。


7リタリンは、覚醒作用が強く、眠れなくなると聞いていますので、朝と、昼の、2回の服用のみ、不眠傾向の強い息子には、夕方以降は、飲ませませんでした。

学校では、薬の作用で、多動が減ったといっても、それは薬の作用があるときだけですので、帰宅後は、薬の効果も切れ、多動児に戻るわけですから、毎日、体を動かす遊びや、運動をするように心がけては、いました。。。

友達付き合いがヘタ、ボール遊びも、ぎこちない、自転車乗りも苦手な息子で、放課後、外で遊ぶより、家でゲームばかりということも多くなりがちでしたが、多動児なのに、ゲームばかりというのも・・・、

ゲームしながら、興奮して、ジャンプしたりして、動いてはおりましたが(^^;)、
もう少し、運動に近い体の動きをして欲しかったので、体操教室や、スイミングスクールにも通ってました。

体操教室などは、運動神経が鈍い子・多数所属の体操教室でしたので、ラッキーなほうだったのかもしれません。
理解して受け入れてくださるところがあり、本当に感謝しています。


1ADHDの多動は、
小学4?5年生(10歳くらい)から、ほぼおさまると言われています。高学年になっても、多動が目立つというのは、情緒的な問題や、その他の要因も関係しているとも言われています。

(また多動がおさまったからといって、注意集中が必要である場合も多くあるので、薬は年齢の成長に伴って必要でなくなるというより、お子さんそれぞれ、その人の障害の特性により、その方にあったお薬が必要な場合はもちろんあると思います)

夜、家庭学習をする時も、落ち着いて出来ない時は、夜一緒にジョギングしたり・・・、リタリンを、服用しなくなった6年生以降も、体を動かす遊びや、運動だけは、かかせません?。 小さいですが、トランポリンも、我が家にはあります(^^;)

授業中、着席し続けることが大変だった多動児の息子は、小5くらいで、リタリン無くても、随分と落ち着いてきました。。でも、多動が、貧乏ゆすりに変ったというカンもあります。(汗)

成人になっても、何かしらのスポーツは、続けてほしいと思っています。
多動が、貧乏ゆすりに変ったぐらいの息子ですから、体を動かすこと、運動は、多動を持っている人にとっては大切だと思っています。


2実行機能・セルフコントロール・行動の抑制力とは?「ADHDのすべて」(ラッセル・バークレー著)の本に、ADHDに関係のある「実行機能」について書かれています。 (数学者ヤコブ・プロノスキー博士の理論をもとに、バークレー博士はADHD/ADDの実行機能を説明しています)

バークレー博士は、 「ADHDはどうするべきかわからない障害ではなくて、しなければなことはわかっているのに、その通りにできないという障害だと・・・・。

ちょっと止まり落ち着いて考えることが出来ずにいたら、持っている知識もせっかくの知恵も活用できない。過去の経験を参考にして行動をコントロールすることができない・・・」

これらは、実行機能・行動の抑制力に関係するお話で、とても参考になるお話です。

お薦めの本です!

また、「手のつけられない子それはADHDのせいだった」(メアリーファウアー著) は、

ADHD児のお母さんが書いた本です。実行機能について、母の視点からの話があり、とても身近な気持ちで、読める本です。また育児においても、とても参考になる本です!


3前頭前野は、人との関わりのなかでよく育つとも聞きます。
私は、アルファが1歳から2歳半くらいまで、仕事をしていたので、母子の関わりが大切な時期に、たくさんの関わりをもつ時間は短かかったと思います。幼児期の大事な時期に、母子の関わりが少なかったから、それが原因で、アルファが友達との関わりにうまく入っていけないのでは、というわけではないし、そもそも育て方でADHD・LDになるわけでもないし、、、だけど・・・

発達障害がある子どもの場合、周囲の環境によって発達が促される要素はとても大きいので、そうゆう環境が少なければ、促される要素も減ってきてしまうというのは確かにあると思います。ひとりっこがいけないというわけでも、お母さんが働いているのがいけないということではないのですが、

子どもによっては、兄弟がいなくてもよく育つ子と、いたほうがよく育つ子といろいろいると思うのです。アルファのような、聞き取りが苦手・不器用なタイプの子はやはり兄弟や、家族の関わりはたくさんあったほうが良いなぁと思うことが多いです。ADHDと関係のある実行機能などは、前頭前野の働きの中にあるそうです。前頭前野は人との関わりのなかで、よく育つと言われています。