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LDって?(ADHDと合併/併発しやすいの?)

1LD(学習障害)について、もちろんご存知の方が多いと思いますが・・・・

LDとは、Learning Disorders、Learning Disabilitiesのことだというんだそうです。
私は、英語が全くダメなので、辞書で調べると直訳で、

・Disorderは不規則・無規律・無秩序・混乱
 (心身機能の)不調・異常・障害・病気・,疾患

・Disabilitiesは無能力・障害
 (abilities=能力・力量に、Dis=否定・反対・除去が付いている)

・・・だそうです。でも実際の英語でのLDとしての
Disordersは「何かが秩序正しく機能しない」(生まれもって)という意味も含まれているそうです。
Disabilitiesは、「力を出しきれない」という意味だそうです。

日本語に置き換えると、LDは「学習障害」となり重い障害のイメージがつきまとうため、あえてLDという言葉を一般に使われているようです。

そしてアメリカでは、LDをあえてLearning Differentとと呼ぶ人もいるようです。実は私もこの考えは好きなのです。Differentは違った・異なるという意味ですが、つまりは、LDは学び方が皆と違う・異なると理解するのが息子を見ていて感じる事です。


2LDは、教育的な用語だけど、医学的にみると認知の偏り?

LDとは、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」などの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示すとあります。
そして、行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴なう形であらわれることもあるとあります。
例えば、「聞く」ことは、授業でも先生の話が聞き取れないとともに、友達の話もうまく聞き取れないこともあり、対人関係にも影響があるということになります。

LD(学習障害)は、一般的には教育的な用語です。脳に微細な障害があることが原因ではないかといわれていますが、医学的に原因がまだはっきりと解かっていません。
但し、LDかどうかの詳しい検査は、軽度発達障害に詳しい専門機関・医療機関で診て頂くのが良いです。LDに関係する認知的な偏りを知れる検査・運動に関係する感覚統合など診ていただけます。

LDは、育て方や環境で生じるものではなく、その人の生まれついての認知処理の特性・個性、運動・や手先の器用さについてなどの特性・個性、と考えたほうが、理解しやすいです。


3ADHDとLDはまた別なものですよね。

ADHDは主に神経伝達物質が原因とされているのではないかという説、実行機能の問題等が指摘されてます。ADHDを持っていても、LDを持たない人はたくさんいます。

ADHDの特性が、その人をLD的な状況にもさせてしまうことはあります。こういった場合、その人のADHDにあった薬を服用して、検査を受けると、LD特有の認知の偏りがなくなります。こおゆう場合、その人は、LDを重複していたのではなく、その人のADHDの特性が原因で、その人はLD的な状況になっていたということになります。

また、ADHDがあるとなかなか学習がはかどらないことも多いので、LDととても似たような状況にも見えます。

ADHDとLDを重複している人もたくさんいます。アルファはADHDと聴覚認知のLDと、発達性協調運動障害の運動のLDも少しもっています。


4?LDについて、解かりやすく書いてある書籍がありますので、しっかりしたお話で理解し、知りたい方は、ご一読をお薦め致します。(図書館等でも借りれますよ)

・「子どもはなぜ親の言う事を聞かないのか」 原書房 E・ハロウェル著
・「親と子で考える学習障害」 研究社出版 メルレヴィン博士著
・LD(学習障害)の子どもたち 大月書店 上野一彦編
・LD児サポートプログラム 日本文化科学社  大田信子・西岡有香・田端友子著 竹田契一(監修)

子どもによって聴覚系・言語性のLDの状況は本当に様々なので、言語・コミュニケーションについて、具体的に解りやすく説明があり、関わりや遊びでも参考になる話も多く載っています。↓

・LD児の言語・コミュニケーション障害の理解と指導 日本文化科学社 竹田契一・里見恵子・西岡有香著者


5自分の手足を使って・目で見て・耳で聞いて、心と体で感じること?

誰でも、生まれてから、自分の手足を使って・目で見て・耳で聞いて、 おもいおもいに様々なことを自分の中に取り込み、それを実践しようとしたり、失敗しながらも出来るようになってきます。 親が手を焼くのも、子どもが好奇心でいろいろやりたがり、親が子どもの後片付けも大変な時期ってありますよね。

LD児は、自分の苦手な部分を生まれた時から、成長するごとに、自分のLDを実感して育ってしまいます、これは親に叱られてとかはなくてもです。 LD児は、生まれてから、成長の過程の中で、手足・目・耳・言葉・感覚統合のどこかがうまくいっていないのを自分で感じてきます。

なので苦手なことには手を出さない子になりやすく、自分自身にどんどん自信をもてなくなってしまうのです。自分はどうしようもない苦手な部分を持っていると感じている子には、その子自身がまだ満たされていない多くの達成感を、得意な認知処理を使って、満たしてあげることも大事になってくると思っています。

またLDは目でわかる簡単なものではありませんので、それなりの検査が必要になってきます。得意な認知処理を苦手な認知処理にどう生かすかは、子どもによって様々です。

(余談・・・・この文書で、「目で見て・耳で聞いて」という書き出しをして書いたのが、このHPを作成した2001年です。それから数年後に、「見てハッスル・聞いてハッスル」という特別支援の番組が始まりました。そういうタイトル名なんだ?と思いました。具体的に参考になるとても良い番組ですよね。ちなみに私のほうでは、タイトル名を、パクってませんからね、あしからず)


6無力感はこれ以上経験させたくない?特性を生かしたいな

例えば走り高跳びは、人によって飛べる高さが違って、高く飛べる人もいれば、それほど飛べない人もいて、同じように練習しても、飛べるようになる高さには個人差があるように、
どんなに練習しても、2m飛べない人に、いきなり2mの高さに挑戦させても、出来ないのを知っているので、飛ぶことはバーにぶつかるだけ・・飛んだときの気持ちは無力感だけだと思う・・
LDを持っている子は、いつもこんな思いを苦手なことに対して感じているのだと思う・・。やれば出来るという気持ちをそいでしまうような、課題が出されてしまう・・。

もっと違った方法から学んでいけば、出来た!!という達成感が味わえたのに、学校の授業はいつも無力感を最初に味わされてしまう。。いつのまにか無力感ばかり経験していることになる。たくさんの無力感の経験は、人の生きる力にダメージをたくさん与えてしまいます。

学校で個性的な子どもの学び方が出来ないのなら、学校外でもいいから、その子にあった学び方で、いろんなことを体験して、考えて、出来た!!っていう達成感をたくさん感じて欲しい。。といつも思っています。


7自分に対して、苦手な事があっても許せて、尚且つ自分で工夫しながら、苦手な部分をフォロー出来るような気持ちになって欲しいと思う・・

LD・ADHDを頭で理解していても、毎日の生活の中で親も疲れることも多く、ついつい、子どもに「どうして出来ないの?」という気持ちになってしまう事も多い。

だけど、ありのままを受け入れない親の気持ちは、子どもにどうしても伝わってしまいがちだし、それが続けば、子どもの心には、たくさんの傷が出来てしまう。
出来ないことがあっても、小さな良い事を見つけて、子どもを肯定したプラスの言葉かけのほうが、子どもの心には、生きる力のもとになる良いエネルギーが蓄えられていく、子どもの心を軽く考えてはいけないと、いつも自分に言い聞かせ、反省の育児の日々です。

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