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J.D.サリンジャー ライ麦畑でつかまえて -- キャッチャー・イン・ザ・ライ

今まで時間があまり無かったので、小説は読まなくなってきたけど、村上春樹は大好きで昔は、よく読んだ。※フランツ・カフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞候補とか聞くようになったりして、1ファンとして嬉しい。。。

子どもを妊娠する前までは、村上春樹好きで読んでいた。妊娠してからは、出産&育児関係の本しか読まなくなったので、「海辺のカフカ」や「ねじまき鳥クロニクル」とかはまだ読んでなかった。
子どもが診断されてから5年間くらいは、ずっと発達障害関連本ばかり夢中に読んでしまってて、仕事を再開してからは、本読む暇も無くなってて、好きで読んだのはハリポタくらいだもんね。


※フランツ・カフカ
「変身」「審判」など有名。人間の不条理について描かれている。話しの内容は、不条理というくらいなので、重い感じもあるのですが、読んでいて夢中にさせる。サルトルとカミュに絶賛された作家。私が思うに、サルトルとかカミュに絶賛されなければ、こういった話が好きな哲学好きな一部の人だけに好まれ、こんなに世に出なかったかも・・と思う。

アランドロンの「太陽がいっぱい」で、「太陽のせい」にするセリフは、カミュの「異邦人」と重なると言われていて、そこからカミュを読んだことがある。

カミュ・カフカを読んだ当時の自分は、サルトルは難しくて読めなかった、パスカルの「パンセ」は読んでた。パンセも不条理を問いている。デカルトもパスカルも数学者だけど、同時に哲学者でもある。哲学も数学も理論があって、ある方向性にそって進む。

人間は方向性(理想・目標)があるようで、不条理・矛盾もある。確かに。
でも、税金や年金を私利私欲に使われる不条理や矛盾は嫌なはず。不条理・矛盾と思われる戦争・侵略も嫌なはず。不条理・矛盾はある程度持ちながら生きてるけど、自分に不利益になる不条理・矛盾は、許せない。

どんな人にも、矛盾と不条理がある。人間は完全じゃないから。ただ、自分の矛盾と不条理を認めることが出来るのと、自分の矛盾と不条理を認めない、気がつかないでは、大きな違いが出てくると思う。


不条理・矛盾を認めたうえで、サリンジャーを読む。最近また好きな本を少しずつ読みたくなってきて、時間がありそうな時、図書館でちょこちょこ借りて読んでる。
村上春樹が、サリンジャーの「The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)」を翻訳したと聞いたときは、嬉しかった。でも村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」はまだ読んでない。

家には、20年くらい前に買った野崎 孝訳の「ライ麦畑でつかまえて」がある。
村上春樹→訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」→「ライ麦畑でつかまえて」の思考順で、久しぶりに、「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ。。

表紙に、ふざけた子どもの落書きのようなイラストが載ってる。
でも、この本には妙にあってる。誰のイラストよ?って見たら
「カバーデッサン−パブロ・ピカソ」だって。。
ピカソの絵の良さ、よくわからないんだけど、このイラストは
「ライ麦畑でつかまえて」にピッタリはまる。
(でも今出版されている「ライ麦畑でつかまえて」には、ピカソの絵はないらしい。)

今読むと、なんで「ライ麦畑でつかまえて」が好きだった本なのかわかった。
主人公が思うことは、自分が普段感じて思っていることと同じことが書いてあるからだ
今になってまた気がつく。


二十歳そこそこで、この本を読んだ時にも、今と同じこと思ったのだろうけど、
今でも、同じ感覚というのは、全然自分は変ってないんだと思った。

1つ.相手によって、態度が違うヤツが大嫌い。相手によって、態度が違うヤツはインチキ野郎だと思ってること。

2つ.自分に惚れているヤツ(自己愛が強いヤツ)は、他人も自分に惚れていると思ってるから、なんだか偉そうで、無神経に頼み事をしてくる。そういうのが気に入らない。

3つ.相手に何かをハッキリ言わなくてはいけない時、心が痛む事があること。
一見周りの目なんておかまいなしの個性なので、表面的には、自分中心人間に見えるけど心の中は全然そうじゃない。色んな人達をすごく観察してるから、心の中はどこか冷静。
だからその辺にウジャウジャいる、いわゆる大人の世界での、世渡り上手の偽善だらけの自己中大人には、いつまでたっても成長できない、というかそんな大人になりたいとは思ってない。

4つ.自分は、コイツは苦手だと思いながら、ソイツが一人でいると思うと、声をかけてしまう。
1.3の心理から、いろんな人を観察してる分、偽善者のやるような自分に都合のいい人間だけで付き合うというのがそもそも嫌だ。だから自分は、自分が苦手なヤツでも、自分に都合のいい利益だけを求めるような差別した付き合い方に反抗するかのごとく、その逆の付き合い方をする。
でも、そもそも苦手な相手だから、相手のクセの悪さに、また嫌気がさし、誘わなきゃ良かったかと後悔したりもする(笑)

5つ.たまに悪ふざけをしたくなる。これをやるから、周りの目を気にしない自己中心な人間、または不可解、ちょっとクレイジー?に見られてしまう。悪ふざけだけど、ただ子どもの時みたいに、無邪気にふざけたいだけ。ただ純粋でいたいだけ。
自分に都合よい計算して生きてくヤツラの行動に対して、反対のことをしてやりたくなる・・そんな感じに読めたけど?


大人の年齢に近づくにつれ、自分の利益を追求してるくせに、人の為にと善を装うそのずる賢さをたくさん見るようになってきて、それに対しての反抗心いっぱいの自分。
でも、友達がブラック・ジョーク?大得意だったんで、、この手のインチキ野郎達を面白話しに変えてくれてた。

そのせいか、ホールデンのインチキ野郎達に対しての言葉も、全部ブラック・ジョーク?的に読めて、かなり笑えた。
当時、ビートたけし(北野武)が好きだったのも、こういった感覚が好きなのかもしれない。
ナンシー関のエッセイからもなんとなく同じ感じを受ける。(ナンシー関も好き)

「ライ麦畑でつかまえて」は読んでて、面白い。笑えるところもいっぱいある。
今でも、この本読んで、楽しめる

相変わらず、青臭い自分。というかひねくれ者?


サリンジャー嫌いな人にとって、ジョン・レノンを撃った男のポケットに、「The Catcher in the Rye」のペーパーブックが入ってたことを、揚げ足とるかのように出してくるヤツもいるかもしれないけど、

サリンジャーが好きなヤツからして見ると、ジョン・レノンの事件を利用し、サリンジャーを批評する偽善者にしか見えないから。 

自分のことだけしか考えてないくせして、人の為と善意に見えるようにくるむのが上手なヤツがたくさんいる。「ライ麦畑でつかまえて」の訳本で言うと、インチキ野郎という表現になる。。。

「The Catcher in the Rye」は、人の不条理や矛盾には厳しく、自分自身の不条理や矛盾には全く気がついていない若者に、気がついて欲しい話しであって欲しい。>願望。


「ライ麦畑でつかまえて」「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んで、主人公=ホールデンの考え方がわからないという人もいるし、すごくわかる!!という人がいる。

ホールデンだって、嘘ばっかり言ってるのに、なんで他のヤツをインチキ野郎と言えるのか?と思う人いるかもしれないけど、ホールデンの嘘と、インチキ野郎の嘘は比べ物にならないよ。

ホールデンの嘘は、子どもが親に怒られるのが嫌で、学校のテストを隠すような嘘。でもすぐばれる嘘。
それに、大人は、「どう思ってるんだ?」と聞いておきながら、「自分の本当に思ったこと」を言っても聞いてくれない。大人が聞いてくれるのは、大人が喜ぶような話しだけだ。だから、大人が喜ぶようなことを言ってやる。そんな感じの嘘。
でも、自分の気持ちには嘘をつかない。だから見栄もはらないし、虚栄心もない。偽善も大嫌い。

でも、インチキ野郎の嘘は、もっと巧妙で、すぐにばれない嘘。
見栄をすぐにはり、虚栄心や偽善がいっぱい。自分の私利私欲の為に平気で嘘をつく。
私は、ホールデンのインチキ野郎達に対しての言い方がおかしいんでけっこう笑えたけどな。。
笑えない人は、このまんまのこと普段やってるから笑えないのかも?
それとも、大人の矛盾な行動に疑問を持たずに、そのまま大人の矛盾な行動を獲得してきたのかな?
笑えないかわりに、「くだらん、小説だ!」と思う人もいるかも。

ホールデンの嘘が、話しを聞いてくれない大人への嘘なら、

インチキ野郎の嘘は、年金や税金を、予算という衣に着せ替え、私利私欲で使ってきた嘘、そんな感じ。
ホールデンが言うインチキ野郎とは、一見、まともにやってるように見える衣に着せ替え、その衣の下では、私利私欲がいっぱいなそういうヤツラのこと


それと、ホールデンは批判ばかりと読み取る人いるけど、それ違うでしょ。
なんたって反抗期、思春期でしょ。色んなことが気にいらない年頃だよ。
ただあの観察眼はすごいと思うけど。
あと、若気の至り的な行動がたくさんあったけど、ホールデンはまだ16歳だから・・。
16歳らしい行動だと思うけど?
あの行動が理解出来なくてくだらないと思うのは、勝手だけど、
同時に若い子の気持ちも不可解かも?

インチキ野郎の世の中に嫌気がさしたホールデン。そんなホールデンを諭す大人達もいたけど、ホールデンの自暴自棄な気持ちを救ったのは、純粋無垢な妹フィービー。
そりゃそうだよ。純粋無垢な人しか、ホールデンを救えないって。
だって、ホールデンは大人になるまでに獲得してしまったそのずるさが嫌なんだもん。


ホールデンの風刺の効いた言葉を、更に面白く説明しているサイトがありました!
↓必見お薦め!
http://www.h4.dion.ne.jp/~every19/catcher.htm

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