本能と福祉
先日、
「動物は、障害があったり、弱かったりすると、攻撃されたり、群れの仲間に入れてもらえなかったりする・・」
というのを、ある動物番組のTVで聞いて、そういえば、そうだよなぁ〜と・・。
弱肉強食が、本能にあるんですよね。。
幼稚園や保育園でも、子どもの同士の中では、弱い子や、障がいのある子は、仲間外れにされやすかったり、意地悪されやすかったりしたかも・・と思い出したんですよね。
それでも、周りの大人である、親や先生が、そいういったことに対し、配慮ある関わりをしていれば、子ども達も、弱い子や、障がいのある子に、理解ある対等な関わりが出来たり、むしろ大人が真似できないくらいの素晴らしい関わりが出来るんですよね。
周りの大人がそういった配慮ある行動を示すと、子ども達も影響受けるというのも、大人は、子どもを守る強い存在というのを、子どもなりに知っているから(ここでも目に見えない強弱関係/上下関係がある)、大人の行動そのものが、子供たちに影響を与えるんだろうな・・と思ったのです。
もちろん、そういった環境の中でも、相変わらず、弱肉強食(強弱関係)本能の強い子もいるし、子どもたちも、年齢が上がれば、先生の配慮とか関係無しに、弱肉強食(強弱関係)本能がまた、出てくる子もいるのだけど・・
人間は、群れの生き物・・・もとは猿だったしね。。。(^^;)
だからたいていの人は、社会の中で、弱肉強食(強弱関係)本能が強い人や、上下関係(群れのボス)の中で、もまれながらも、生きていける・・、これは、本能なんだよねぇ・・会社の中や身近な社会の中では、当然のように強弱関係や上下関係があり、その中で生きていても、個人の心の中に、福祉的な考え方を、いつまでも持ち続けられる子や人というのは、強弱関係とか、上下関係という本能が、すごく薄まってる人なんだろうな・・と思いました。
もちろん、福祉活動や福祉の仕事の中で、権威や上下関係の強い人や、権威や上下関係を重んじる組織もありますけれどネ・・
私は、今まで自分の子どものことで、お医者さん、心理の先生、療育のそれぞれの専門分野の先生達に出会ってきた中で、育児のとこで、本当の意味で支えて下さった先生達は、今思うと、「強弱関係とか、上下関係という本能が、すごく薄まってる」先生達だったな・・と思いました。
そういった先生方ほど、個人的な好き嫌いとかが無いというか(対等な関係と個人の尊重があるんですよね)・・、どの人にも、同じように大切に関わって下さるんですよね(共感が出来ているんでしょうね)。「どの人にも、同じように大切に関わって・・」これが、色んな人に出来るというのは、本当にすごいことだと思うんです。
だから、私だけでなく、それが出来る先生たちに知り合えた人達は、私と同じように、本当に支えて貰ったという実感を感じることが出来たんじゃないかな・・と思う。。
先生だから・・というだけで、目に見えない上下関係の中で、顔色を伺いながら、相談してきたではなく、もっと心を開いて、相談出来たんじゃないか・・と思う。
福祉理念が必要な、障がい関連においては、強弱関係や上下関係というようなことは、特に大事なことではないはずだ・・と思う。
ただあまりにも、個人がバラバラになるのは、これは困るので、リーダーとしての役職や、責任としての役職は必要だけど、心の中まで上下関係/強弱関係があるというのは、私の中では、すごく違和感です。
それでも、もともと人間は、猿なんだから、上下関係(群れのボス)がいるほうが、安心だという人が、圧倒的に多いんだな・・と思う。支配したいと思う人がいて、またそれに従うことが安心につながる人がいて・・。
ただ、上下関係・群れのボスと言っても、色んなボスがいるし・・。
私は、自分が本当に尊敬できるボスにしかついていけないだろうし、私が苦手とするボスを尊敬している人もたくさんいるだろうし。。
類は、友を呼ぶって、これってその通りだと思う。
上下関係や権威が大好きな人は、それが好きな者同士で群れるだろうし、そういうのが、苦手な人は、そういったところには、入りたくもない。ただそれだけなんだけど。。
でも、本当の福祉理念は、上下関係や権威ではなく、対等・共感・個人の尊重がキーワードなんだよね・・?
だけど、人間は、猿からの進化だから、やはりどんな分野でも、弱肉強食(強弱関係)/上下関係や権威(もしくは群れのボス)が大好きだったり、またはそうでないと安心出来ない人が多いんだよね?
最近、ダブルバインドから関連して、モラルハラスメント関連の書籍を数十冊、読んでいました。
(ダブルバインド理論のベイトソンや、書籍の中から多く出るユングの理論をきっかけに、ベイトソンやユン グの書籍も、図書館で借りて、こちらも読んでいます。)
紹介した本の中にある事例の話しは、理解しやすくするための話しなので、極端な話しに感じるかもしれません。事例の後の話しの中に、気がつかないうちに、依存と支配の関係が出来上がり、精神的に追い込む/追い込まれる関係が、わかり易く書いてあります。
支配的な人に引き込まれ、自分の心が自分のものでないように感じる、心が空しくなっていく経験をされた人なら、今までの自分の感じていた漠然とした矛盾や思いは、なんだったのか?
具体的に、客観的に、教えてくれる本だと思います。
-平気でうそをつく人たち
M.スコット ペック M.Scott Peck (原著), 森 英明 (翻訳)
-モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない
マリー=フランス イルゴイエンヌ (著), Marie‐France Hirigoyen (原著), 高野 優 (翻訳)
特に、「モラル・ハラスメント」(マリー=フランス イルゴイエンヌ 著)の書籍を読んだ時は、自分の心の状況とあまりにも一致していたので、すごく驚いた気持ちでした。
「モラル・ハラスメント」を受ける人は、自己批判/自己否定の強い自尊心の低い人でもあるというのも、もちろん自分に当てはまることなのですが、「モラル・ハラスメント」を受けるずっと以前に、何かしらのトラウマを抱えている人が多く、「モラル・ハラスメント」を受けながら、心が枯れていく感覚を感じながら、同時に、過去のトラウマを何度も、フラッシュバックさせてしまうというのです。
過去のトラウマを何度も、フラッシュバック・・・・これも、自分に当てはまってしまっていたので、私のような経験された方も、たくさんいるんだ・・と思うと、なんだか「ほっ」としてしまいました。
なぜなら、この本を読むまで、ずっと自分が悪いからだ・・とやはり心の奥底で、思っていたからです。
自己批判/自己否定をやめ、頑張りすぎる自分でなく、無力である自分も受け入れ、自己批判/自己否定と一緒に事実を受け入れるのでなく、ただただ気持ちを無にして事実を受け入れるということ・・・・など、 克服していくお話も、とても納得出来るものでした。